研究課題/領域番号 |
17K01446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
遠藤 佳子 東北大学, 大学病院, 言語聴覚士 (60569466)
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研究分担者 |
橋本 竜作 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (00411372)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 純粋失読 / 大脳損傷 / 言語訓練 / 読み書き訓練 / 語性失読 / リハビリテーション / 語彙判断 / 脳損傷 / プライミング効果 / visual word form / 言語聴覚療法 / プライミング |
研究成果の概要 |
脳損傷後に、文字を書けるが読めない純粋失読という症状が出現することがある。純粋失読の症例には、語性失読と呼ばれる、仮名の1文字づつであれば読めるが単語のまとまりとして認知できず読めない病態が存在する。今回は、この語性失読症例の、読みの誤りの特徴、および、その読みの障害に対するリハビリテーションについて検討した。これらの症例は、複数の仮名のまとまりを単語として認識することは難しく、仮名1文字の読みをさらに促通させることがリハビリテーションとして有効であると思われた。在宅の自主練習が推奨されるが、その際には意欲維持のための工夫や服薬内容の検討など、多くの要因を加味するべきであると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
純粋失読は、脳損傷後に出現する言語、認知の障害として決して珍しい病態ではないものの、その病態は全てが明らかになったとはいえず、またその訓練手技は確立していない。担当言語聴覚士が個々の症例に合わせて教材を作り、読み書き練習を行なっているのが実情である。このことは、担当言語聴覚士の経験や技量にリハビリテーションの効果が左右される可能性を示唆している。この研究の社会的意義は、このような、担当言語聴覚士や施設に左右されることなく、どの症例も同じように質の高いリハビリテーションを受けることができる点にある。また、語性失読の病態を明らかにすることは、脳認知科学の一部を紐解くという学術的意義も有している。
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