研究課題/領域番号 |
17K01450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
染矢 富士子 金沢大学, 保健学系, 教授 (60187903)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 膠原病 / 肺機能 / 心機能 / 運動 / 体力 / 生活の質 |
研究成果の概要 |
膠原病には間質性肺炎などの合併症があり、横断的研究では、膠原病の一つである全身性強皮症において間質性肺炎と運動耐容能との関連性、1回拍出量と肺機能や6分間歩行距離との相関が示されていた。 本研究では、これまでの症例を縦断的に評価したところ、全身性強皮症では運動中の循環器応答は症例によって経過が異なり、心エコーで得られる測定値には関連するものがなく、影響因子として肺拡散能の追従性が良好で、6分間歩行距離とも関連していた。以上より、1回拍出量の減少は心機能自体の低下というより肺機能障害によって生じる体力低下が一因となっていると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠原病患者の1回拍出量が低下する原因が、心エコーなどの心機能評価で得られていた左室収縮能、拡張能障害と予想していたが、本研究ではそれが証明されず、むしろ肺機能障害の2次的影響が大きいことが示された。また、この結果は四肢機能障害の少ない全身性強皮症で明確となったが、皮膚筋炎・多発性筋炎では、筋炎による筋力低下の少ない症例の一部で、体力低下がそれぞれ1回拍出量と肺機能と関連していた。そこで、今後の膠原病患者の運動療法を考えるにあたり、心臓リハビリテーションではなく呼吸リハビリテーションを基にしたプログラムを行うことが合理的であると示唆された。
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