研究課題/領域番号 |
17K01461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 帝京大学 (2020) 埼玉医科大学 (2018-2019) 埼玉県立大学 (2017) |
研究代表者 |
原 元彦 帝京大学, 医学部, 教授 (30386007)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脊髄興奮性 / F波 / 経頭蓋直流電気刺激 / リハビリテーション医学 |
研究成果の概要 |
尺骨神経F波を検討し右第一背側骨間筋(FDI)とは異なる筋の運動想起(MI)と軽度随意収縮(VC)が脊髄興奮性に及ぼす影響を検討した。頚部前屈、頚部回旋、teeth clenchingを行い、それぞれの安静時、MI・VCの状態でFDIから記録したF波の出現率、振幅の変化を検討した。咬筋については一連の運動課題を経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を行った前後でも測定した。いずれの実験でも安静時に較べて運動想起、軽度随意収縮ではFDIの出現率、振幅は増加した。teeth clenchingについて対側運動野にanodal tDCSを行った前後では明らかな変化を尺骨神経F波には認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では、脊髄興奮性の指標の一つであるF波が、F波を記録しているのとは異なる筋の軽度の随意収縮や運動想起を行うことで尺骨神経を刺激して第一背側骨間筋から記録したF波の出現率と振幅が安静時に較べてどのように変化するかを検討した。頚部の回旋、前屈、Teeth clenchingのいずれにおいてもF波の出現率と振幅が安静時に較べて運動想起と軽度随意収縮を行うことによって増加する所見を認めた。この結果はギプス固定などで上肢の安静を余儀なくされる状態および下位頚髄損傷の状態でも、頚部と咬筋の運動想起と軽度随意的筋収縮により異なる髄節支配部位の脊髄興奮性を維持できる可能性を示唆している。
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