研究課題/領域番号 |
17K01472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
緒方 直史 帝京大学, 医学部, 教授 (10361495)
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研究分担者 |
渡部 欣忍 帝京大学, 医学部, 教授 (00295651)
河野 博隆 帝京大学, 医学部, 教授 (20345218)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脆弱性骨折 / リハビリテーション / 骨粗鬆症 / コホート研究 |
研究成果の概要 |
大腿骨近位部骨折などの高齢者の脆弱性骨折は、高齢化社会の到来とともに急増しており、外科的治療後にリハビリが行われて運動器の機能回復を目指すが、リハビリ、内科を含めた包括的治療が継続されないために二次性脆弱性骨折を起こす患者も多い。脆弱性骨折の経過は詳細に明らかでないことから、脆弱性骨折患者の機能予後や生命予後について調査するために大規模なコホート研究を計画した。手術を要した高齢者脆弱性骨折患者の大規模コホート研究を構築し、包括的治療を継続し、経時的に追跡した。250例近い脆弱性骨折患者の2年間での臨床データを集積し、その実態ならびに予後に関与する因子を解析することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脆弱性骨折患者の治療実態や予後、あるいは骨折に関連する因子を解析するために、250人を超える脆弱性骨折患者のコホート研究を行い、様々なデータを集積することができた。結果の一つとして、全症例に対する骨粗鬆症治療率は65/250例(26%)と低く、脆弱性骨折を起こした患者の受傷前の骨粗鬆症治療率は低いままであることが明らかとなった。これは骨粗鬆症の治療がなされるべきだった患者の治療は依然1/4程度にとどまっており、十分ではなく、骨粗鬆症治療のさらなる積極的な過介入が必要であることが明らかとなった。さらに、脆弱性骨折患者の生存率やリハビリテーションの効果など、様々な解析結果が明らかとなりつつある。
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