研究課題/領域番号 |
17K01476
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
阿部 新 日本医科大学, 医学部, 研究生 (60557453)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | ADMA / 脳出血 / ADMA / リハビリテーション / ADMA値 / 脳卒中転帰 |
研究成果の概要 |
年齢は、ADMAと強く関連する唯一の要因でした.潜在的な交絡因子を調整した後、3か月時点での不良転帰に対するオッズ比は、ADMA低値群と比較して、高値群(三分位で評価:9.26; 95%CI、1.96-43.6; p = 0.004)で高かった.1日目から3日目へのADMAの変化(Δ3-1ADMA)は、41人の患者(41.9%)の増加をした.増加したグループでは、1日から3日までのNIHSSは改善し(p <0.05)、血腫が広がる可能性が高かった(p = 0.007).全症例に入院翌日よりリハビリテーションを行ったが、1日目のADMAの上昇は、ICHの転帰不良を示唆するものであった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ADMAは血管内皮機能のマーカーであるものの,急性脳卒中での変化についてはあまり調べられていなかった.脳梗塞では入院後2週間後の値が転帰不良と関連することは指摘されていたものの,今回入院日初日のADMA値が転帰不良と関連しうること,またその後の経過で上昇する症例はより転帰不良になりやすいことがしめされた.脳出血でのデータであるが,脳梗塞においても同様の傾向があった.もともと内皮機能の低下がある症例では,転帰が悪く,また出血などにより血管障害が大きい症例でもその後上昇することが判明した.今後,ADMAが上昇しないような治療やリハビリテーション介入に対する一つの指標として意義があると考える.
|