研究課題/領域番号 |
17K01483
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
水谷 謙明 藤田医科大学, 医療科学部, 准教授 (30351068)
|
研究分担者 |
脇田 英明 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80416172)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 脳梗塞 / リハビリテーション / 麻痺回復 / 脳内分子機構 / 薬剤投与 / 神経可塑性 / 分子機構 |
研究成果の概要 |
実験動物に脳梗塞を誘導し、訓練による機能回復が認められた大脳皮質リン酸化プロテオーム解析の結果、cAMP, MAPK signaling pathwayなどの関与が示唆された。これらのpathwayの中でリン酸化修飾に変化があったキナーゼを解析したとろ15種類が挙げられ、PKCの活性化剤であるBryostatin-1 と運動訓練を併用したところ、PKCの下流に位置するGSK3βSer9のリン酸化による阻害、さらにCRMP2のリン酸化抑制により、微小管重合による軸索伸展が誘導されることが推測された。この変化が可塑性を誘導し訓練及び薬剤投与による機能回復に関連した分子基盤である可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、脳卒中後の麻痺や障害に対して、脳の可塑性変化に基づいた新たなリハビリテーションという概念が浸透し始め、積極的に麻痺回復を行う治療戦略に関心が高まりつつあるが、実際、脳内では何が生じて麻痺回復に繋がっているのか不明である。そこで、脳卒中リハビリテーションの麻痺回復に関連した分子機構をタンパクのリン酸化網羅的解析によりターゲット分子を特定し、さらにProtein kinase C(PKC)の活性化剤を投与することにより、訓練単独より更なる運動機能のが認められた。PKCの下流に位置する分子機構についても解析を行い分子の相互作用についても明らかにした。
|