研究課題/領域番号 |
17K01488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
廣島 玲子 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 准教授 (40404777)
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研究分担者 |
山路 純子 (田代純子) 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (40340559)
森 禎章 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 名誉教授 (70268192)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 廃用性筋委縮 / 回復過程 / 炎症反応 / ミオシン重鎖アイソフォーム / 炎症性サイトカイン / リハビリテーション / 廃用性筋萎縮 / 熱ショックタンパク質70 / ミオシン重鎖 / インターロイキン / 熱ショックタンパク質 |
研究成果の概要 |
医療現場では疾患や手術後の安静により廃用症候群が頻繁に発症し,リハビリテーション分野では廃用性筋萎縮の予防及び回復が重要となっている.本研究は実験動物を使用して廃用性筋萎縮を発症させ,その回復過程で抗炎症剤を注射した群と注射なしの自然治癒群を比較し,筋萎縮からの回復過程で起こる炎症の効果を検討した.指標として筋収縮の主要タンパク質ミオシン重鎖(MHC)と炎症性サイトカイン(IL-6)のmRNA発現量を検討した.注射群ではIL-6が減少し,免疫細胞の遊走が抑制された.MHCも注射群では遅筋タイプの減少が緩和され萎縮による速筋化が抑制されたが,速筋タイプでは抗炎症剤の影響は認められなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療現場で患者が頻繁に発症する廃用性筋萎縮に対する予防や回復に対するリハビリテーションは重要な位置にある.しかし,一旦筋萎縮を発症した筋がどのような過程を経て回復するのか,回復にはどの治療法をどのように用いるのが最も効果的なのかなどの疑問に対してはいまだ明確な答えは出ておらず,科学的根拠に基づいた統一見解は得られていない.本研究成果は臨床現場で廃用性筋萎縮を呈した患者に対して,より効果的で具体的な治療方法の提案へと発展できる可能性があり,廃用性筋萎縮からの回復において患者の移動能力や生活の質の向上へと直接結び付くことができ,真の意味でのリハビリテーションが確立できると考える.
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