研究課題/領域番号 |
17K01494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
松嶋 康之 産業医科大学, 医学部, 准教授 (10412660)
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研究分担者 |
佐伯 覚 産業医科大学, 医学部, 教授 (20269070)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ポストポリオ症候群 / 経頭蓋直流電気刺激療法 / 酸化ストレス / 脳由来神経栄養因子 / F波 / 経頭蓋直流電気刺激 / リハビリテーション / 疲労 / 直流電気刺激 |
研究成果の概要 |
ポストポリオ症候群(PPS)に対して経頭蓋直流電気刺激療法(tDCS)が有効であるか無作為化比較試験を行った。ポリオ罹患者をtDCS群(8名)と偽刺激群(6名)に振り分け、1日1回20分間、合計10回の介入の前後と4週後に評価を行った。 Multidimensional Fatigue Inventoryの合計点と下位項目の全般的疲労感がtDCS群で介入後に有意に低下していた。疲労のVisual analogue scale、睡眠の質、血中脳由来神経栄養因子値、尿中8-ヒドロキシグアニン値は両群とも介入前後で有意差を認めなかった。PPSによる疲労に対してtDCSが有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
tDCSは脳卒中後の上肢麻痺や失語症、うつ病や多発性硬化症の疲労に効果があることが報告されている。今回の結果はPPSの疲労や睡眠に対してtDCSが有効であると報告したAclerらの先行研究と同様の結果であり、PPSの疲労に対してtDCSが有効であることを補強する内容であった。中枢神経疾患でなく末梢神経疾患に対して効果的であることは、今後のtDCSのメカニズムに関する研究の発展や臨床応用の拡大につながる。また、PPSに対する治療は生活習慣修正や筋力増強訓練、装具療法などと限られており、比較的安価で簡易に使用することができるtDCSが有効であれば、治療の選択肢が増え、PPS患者に有益となる。
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