研究課題/領域番号 |
17K01504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高橋 真 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (50435690)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Light touch / 立位 / 足圧中心 / 外乱 / 経頭蓋磁気刺激 / 同時収縮 / リハビリテーション / 神経科学 / バイオメカニクス / 姿勢制御 |
研究成果の概要 |
立位保持中の姿勢動揺を減少させ,安定化させる方法として,固定点へ指先で軽く触れること(LT)がよく知られている。本研究によりLT中に経頭蓋磁気刺激によって得られる前脛骨筋(TA)の皮質脊髄路の興奮生は高まっていた。さらに,後方外乱時のTAの筋活動は高まり,結果的に足圧中心をより大きく後方に動かし,身体重心と足圧中心の差である安定性領域を拡大していることが示された。また,静止立位保持中の床面の水平周期振動外乱に対する適応課程ににおいて,LTを付加することで,より安全に早く適応し,LTのない状況下にも転移できていることが明らかとなり,バランス練習の際の有効な介入方法であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒は骨折や寝たきりに繋がり,転倒予防は超高齢社会を迎えた我が国の喫緊の課題である。高齢者の転倒の主要な要因は立位バランス機能の低下である。その改善には,単なる筋量・筋力の向上だけでは不十分であり,感覚系からのフィードバック情報に基づく適切な運動指令による各筋の制御という一連の神経機構の機能向上が不可欠である。本研究では立位保持中の姿勢動揺を減少させ,安定化させる方法として,固定点へ指先で軽く触れるLight touch(LT)の作用機序の一端を明らかにし,バランス練習の際の有効な介入方法であることを示した。本研究の一連の研究成果はより有効な転倒予防策の提案に繋がることが期待できる。
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