研究課題/領域番号 |
17K01505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
新小田 幸一 広島大学, 医系科学研究科(保), 名誉教授 (70335644)
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研究分担者 |
高橋 真 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (50435690)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高齢者 / 極軽負荷運動 / 睡眠 / 日中の眠気 / Quality of life / 転倒 / 運動機能 / QOL / 極軽負荷運動介入 / 身体機能 / 運動介入 / 注意機能 / 運動 |
研究成果の概要 |
地域に居住する高齢者を対象者として,4週間の朝の起床後の極軽負荷運動介入を行った.その結果,運動実施率は90%を超えていた.筋力,関節可動域,睡眠時間や睡眠潜時,睡眠効率に変化がない一方で,介入前に睡眠効率の低い者の中には介入後に睡眠効率が上昇する者も存在し,さらに日中の眠気は運動介入1週後には有意に和らげられた.注意運動機能,複数のQOL尺度は運動介入2週後から有意に向上した.起立-歩行動作の所要時間と外乱応答への姿勢回復の即応性には4週後に効果が現れ,高齢者の転倒予防の効果も示唆された.以上より,早朝の極軽負荷運動は高齢者をメリハリの効いた日常生活へと誘く可能性をもつことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域に居住する高齢者が朝の起床後の布団やベッドの上で横になったままの姿勢で,手足のストレッチ体操を始め,その後に立った姿勢で手足のストレッチ,片足立ち,つま先立ち,踵立ちなどのごく軽めの運動を,毎朝15~20分を使って4週間続けたときの効果を調査した.その結果,運動の継続中に日中の眠気の早期緩和,注意を必要とする運動機能の向上,QOL(生活の質)の向上などが徐々に得られ,転倒の危険性が軽減することが示唆された.これらにより,朝のごく軽めの運動であっても,継続することによってスムーズな1日をスタートさせて,メリハリの効いた日常生活をもたらす可能性のあることが示唆された.
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