研究課題/領域番号 |
17K01510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
阿南 雅也 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (10517080)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 協調性 / 外部膝関節内転モーメント / 視覚フィードバック / 運動協調性 / UCM解析 / 理学療法 |
研究成果の概要 |
健常高齢者は片脚立位保持時に身体重心位置を視覚フィードバックさせることによって,身体重心を安定化させ,関節運動のばらつきを小さくした姿勢制御戦略を行えることが明らかになった.しかしながら,健常高齢者は,若年者と同様に身体重心位置を視覚フィードバックさせても関節運動の協調構造を高めることはできなかった.また,軽度膝OA患者の片脚立位保持では,下肢のばらつきを少なくした姿勢制御戦略となっていた.このことから,軽度膝OA患者に対して身体重心をフィードバックさせることによる姿勢制御戦略は,関節運動の協調構造を高めることはできず,逆に膝OAを進行させる一因となる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軽度膝OA患者の段階でも,片脚立位保持において下肢の関節運動のばらつきを減じた戦略により,適切な筋活動のコントロールが困難となり,OA進行の要因となっている.このことから,軽度膝OA患者においても早期から適切な筋活動を再獲得する理学療法が重要であることが明らかとなり,進行予防につながれば社会的医療的経済効果に繋がる可能性がある.
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