研究課題/領域番号 |
17K01527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
後藤 純信 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (30336028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 半側空間失認 / 立体感覚刺激 / 経頭蓋交流刺激 / 誘発電位 / 誘発電位・誘発脳磁界 / 経頭蓋直流刺激 / γ帯域律動波 / 安静時機能的MRI / 脳波周波数解析 / 経頭蓋交流電流刺激 / 経頭蓋直流電流刺激 / 交流電流刺激 / 直流電流刺激 / 機能的MRI |
研究成果の概要 |
本研究では、健常成人と半側空間失認(Unilateral spatial agnosia: USA)患者に対して、3次元の視聴覚画像を1日2時間、隔日で2週間呈示し、その前後での立体運動視刺激による生理学的パラメータの変化で検討した。さらに、動画呈示中に20分間10Hzの経頭蓋交流刺激(t-ACS)を行い、その効果も検討した。その結果、動画視聴でUSA患者でも認知閾値の上昇を認めたが、t-ACS前後での変化は認めなかった。よって、障害脳でも外部刺激による賦活を続けることで、脳機能再生がはかれる可能性が示唆されたが、t-ACS効果については、最適パラメータをさらに検討する必要があることが解った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、健常脳と障害脳(USA脳)での立体感覚(視覚)に伴う脳内情報処理メカニズムの相違を解析したことで、USA脳での脳内情報処理ネットワークの時間的・空間的機能連関の一端を明らかにでき、USA脳での情報処理障害モデルの基礎となる結果を得られた。また、脳波周期活動への作用が考えられるt-ACSの効果を明確にすることができず、t-ACSの最適刺激条件を見つけ出すまでには至らなかった。今後、t-ACSの最適条件の設定ができれば、USAに対する部位特異的効果を長期間発揮するニューロリハビリテーションを提案することも可能となると思われる。
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