研究課題/領域番号 |
17K01546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
森岡 周 畿央大学, 健康科学部, 教授 (20388903)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 脳卒中 / 運動イメージ / 上肢機能 / 運動麻痺 / 運動主体感 / 運動機能回復 / 上肢運動障害 / 片麻痺 / 上肢運動麻痺 / 使用頻度 / 両手協調運動課題 / 身体使用頻度 / 機能回復 / 運動障害 / 評価 |
研究成果の概要 |
脳卒中患者の上肢運動イメージ能力を定量的に測定する方法として,両手協調運動課題(BCT)を開発した。BCTを臨床応用した結果,中等度から軽度の上肢運動障害を有している脳卒中患者において,運動イメージ能力は麻痺側上肢の日常生活における使用頻度を増大させ,その使用の際の動作の質に直接的に関係していることがわかった。また,縦断的なケーススタディーによって,運動イメージ能力の基盤と考えられている運動主体感が回復するにつれて,日常生活での上肢の使用頻度が増大し,上肢運動麻痺が改善することが示唆された。一方で,横断調査の結果,脳卒中患者の中には非麻痺側の運動主体感が低下していることも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後の運動機能回復において,運動イメージ能力が関連することは多くの研究によって支持されている。また,脳卒中後の上肢運動機能回復に対して運動イメージ課題が貢献することも示唆されている。しかし,これまで開発された運動イメージ能力を評価する方法は,レイティング評価に頼ってきたため,個人のバイアスに大きく影響を受けてしまう問題があった。本研究によって開発された運動イメージ能力の評価法は,個人のバイアスを極力排除できる。今回の研究によって開発された評価法は,リハビリテーション過程において,運動イメージ能力の変化を簡便に調べる方法として有用性が高く,臨床的価値かつ社会的意義があると考える。
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