研究課題/領域番号 |
17K01549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 九州看護福祉大学 |
研究代表者 |
加藤 浩 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (90368712)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 動きの滑らかさ / entropy / 力学的エネルギー / 歩行 / 変形性股関節症 / 情報エントロピー / 滑らかさ / 力学的エネルギーフロー / エントロピー量 / セグメントトルクパワー / 筋張力推定 / 理学療法学 |
研究成果の概要 |
健常者とOA患者を対象に,歩行動作における動きの「滑らかさ」と下肢の力学的エネルギー特性の関連性について検討した.結果,OA患者のエントロピーは,健常者に比べ3軸方向全てにおいて高値を示した.さらに,立脚相において,OA患者は健常者に比べ,大腿セグメント遠位,下腿セグメント近位のセグメントモーメントパワーの極性が頻繁に切り替わる波形を示した.以上の事から,エントロピーの高値は,このエネルギーフローの効率不良を反映したものである可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エネルギーには「質の良いエネルギー」と「質の悪いエネルギー」がある.質の良いエネルギーとは,より多くの仕事ができるエネルギーである.つまり,小さな筋力で効率よく重心の移動が行えれば,質の良いエネルギーと言える.人は動作の特性に合わせ,筋力を発揮する際に隣接するセグメント間でエネルギーの移動を行い効率的な仕事をしている.そして,本研究結果から,効率の良いエネルギーの移動では,動作そのものが滑らかであることが示された.今後の理学療法においては,小さな力でも多くの仕事ができる質の高いエネルギーの獲得を目指した新たな視点での筋のトレーニング法の確立が求められる.
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