研究課題/領域番号 |
17K01550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
堀田 晴美 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (70199511)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 甲状腺 / 咽頭 / 上喉頭神経 / サイロキシン / カルシトニン / 機械的刺激 / 副交感神経 / 交感神経 / 嚥下反射 / 自律神経 / ホルモン分泌 / 求心性神経 / 嚥下 / 甲状腺ホルモン / フレイル |
研究成果の概要 |
本研究では、咽頭への刺激により甲状腺からのホルモン(サイロキシン、カルシトニン)分泌が増えるか調べた。やわらかいバルーンを口から咽頭へ出し入れして、麻酔をかけたラットの咽頭を刺激した。咽頭の刺激中、甲状腺からのホルモン分泌が倍増した。この反応は、咽頭や甲状腺と脳とをつなぐ神経の切断で消失した。それら神経の活動が咽頭刺激中に増加することも確認した。以上より、咽頭が刺激される嚥下時には神経性反射によって、サイロキシンとカルシトニンの分泌が増えることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者のフレイル予防のために「口から食べる」重要性が指摘されている。しかし、その理由はよくわかっていなかった。サイロキシンは、全身の細胞の代謝を高め、精神刺激作用ももつ。カルシトニンには、骨を強くする働きがある。したがって、嚥下に伴い甲状腺からのこれらのホルモン分泌が反射性に促進されるという本研究の成果から、「口から食べること」がこころやからだを活性化し、生きる意欲を高める理由の一つが明らかとなり、嚥下機能の維持がフレイル予防につながる科学的論証を提供した。本研究の成果は、高齢者のフレイルを予防する新しい方法開発への応用につながるだろう。
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