研究課題/領域番号 |
17K01580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
武藤 剛 文教大学, 情報学部, 教授 (50433701)
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研究分担者 |
武藤 ゆみ子 玉川大学, 脳科学研究所, 研究員 (30614614)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | aging / gait / posture / elderly / Laser Pointer Task / laser pointer task / virtual pointer task / gait motion / 福祉工学 / 健康増進 / 加齢 / 姿勢 |
研究成果の概要 |
加齢に伴う姿勢変化は,日常生活の場での転倒リスクを増大させ,骨折等の深刻な外傷を引き起こす要因となるだけでなく,腰痛や肩関節痛の原因となることも指摘されている.本研究では,脊柱の湾曲が加齢変化することで,姿勢がより前傾することに注目し,その度合いを簡易的に評価する手法の提案を行った.その結果,これまで高齢者が自分自身で気づくことが困難であった,姿勢変化が軽度な早期段階での発見を支援できることを明らかにした.姿勢補正の新たなエクササイズ手法としてレーザーポインタ課題(LP課題)を提案した.その結果,LP課題の遂行中において高齢者の姿勢の前傾度合いと身体動揺が,小さくなる効果がみられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,福祉工学の領域では扱われてこなかった,外部環境との相互作用の観点からの人間の機能獲得メカニズムの解明とその工学的な応用の枠組みを新たに提案するものである.具体的には,直立時でなく,歩行中の姿勢において有意な加齢変化が起きることや,それを外部環境との相互作用を通して補正するため手法を報告している.このような,外部環境との相互作用を活用して実現した健康増進技術は過去に提案されていない.以上より,本研究は,これまで運動機能の改善では注目されてこなかった,人間が外部環境との相互作用により新たな機能を獲得するメカニズムの技術的な応用に対しても示唆を与える学術的意義や社会的意義を有している.
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