研究課題/領域番号 |
17K01591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
永沼 充 帝京科学大学, 教育人間科学部, 教授 (70319086)
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研究分担者 |
大久保 英一 帝京短期大学, 帝京短期大学, 講師 (30529722)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ロボットセラピー / リハビリテーション / コミュニケーションロボット / エージェントロボット / 認知症 / 遠隔介護 / 高齢者 / 自己効力感 / 発話訓練 / 実用化 / 医療機関 / ロボット・セラピー / 高次機能障害 / インターネット |
研究成果の概要 |
報告者らの先行研究成果を踏まえ、実践的研究として、研究協力者が所属する法人施設での活動を定例化し、複数のネットワーク接続ロボットを導入して効果を評価した。特に、ICTに疎い現場の医療スタッフが少人数でも実施可能な環境整備に視点を置いた。 家族等の関係者によるケアを容易にし、遠隔介護の道を拓くことを目的として、エージェントロボット(OriHime:オリィ研究所)をロンドンのホテルと所沢市の特別養護老人ホームに置き、双方向会話でのロボットの動作と画像・音声を評価した。その結果、音声の帰還による劣化が課題として残ったが、ロボットのカメラとディスプレイの視差や遅延は予想に反して障害にはならなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はロボットを介在させた高齢者支援であるが、視点は物理的支援ではなく、精神的、社会的支援である。ロボットと高齢者の動作を同期させた歩行訓練を先行研究において提案したが、自らの一歩がロボットを歩ませるという自己効力感を介した訓練であることが他のリハビリとは異なる点であり、本研究でも踏襲している。 ロボット技術者不在でも小人数医療スタッフで支援が可能な環境の構築は、介護人材が逼迫している現状では大きな意義があるといえる。また、本研究の最終盤に全世界を襲ったCOVID-19の感染拡大は「遠隔支援」「遠隔介護」が不可避となる社会の到来を示唆しており、本研究の成果は極めてタイムリーであったといえる。
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