研究課題/領域番号 |
17K01599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
齋藤 圭介 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20325913)
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研究分担者 |
平上 二九三 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60278976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 排泄動作プロセス / パフォーマンス能力 / 行動・心理症状(BPSD) / 知的機能 / パフォーマンス / 臨床症状 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,認知症高齢者における排泄動作プロセスの実態の解明,障害パターンと阻害要因との関連を検討し,リハビリテーション・ケアの介入指針を提示する事である。本研究の成果は,認知症高齢者の排泄動作プロセスが類型化出来ることを明らかにした点にある。回復期リハビリテーション専門病院の入院標本との比較から,知的機能が必要な尿便禁制や状況対応に関わるプロセスで障害を呈する集団が認知症標本でのみ存在する事。個々の障害パターンは,知的機能と行動・心理症状と共に,パフォーマンス能力や移動水準が密接に関連する事を明らかにした。これらは認知症高齢者における排泄動作の自立支援上,重要な指針となるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,極めて個別性が高いとされてきた認知症高齢者における排泄動作障害の実態と,その障害が類型化出来ることを明らかにした。排泄動作障害のパターンは5つのグループに分けられ,知的機能が要求される尿便禁制や状況対応に関わるプロセスで障害を呈する集団が存在する事。また臨床症状とともにパフォーマンス能力が密接に関わる事が明らかにされ,認知症高齢者の排泄動作に関する自立支援を行う上で,身体面をも含めた機能的介入の重要性が示唆された。本研究の知見は,認知症高齢者の機能的状態を生かした排泄動作における介護と自立支援の質向上に,大きく寄与するものと考える。
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