研究課題/領域番号 |
17K01620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
村岡 哲郎 日本大学, 経済学部, 准教授 (30398929)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 長潜時伸張反射 / 両手 / リーチング / 対側 / 肢間神経回路 / 短潜時伸張反射 / 伸張反射 / 肢間 / 長潜時 / 短潜時 / 長潜時反射 |
研究成果の概要 |
両手の筋を結ぶ反射回路は,人を対象としたこれまでの研究では大脳を介する長潜時の反射回路のみが報告され,短潜時の反射回路は報告されていなかった.本研究では,実験回数を多くすることで観測データのノイズ成分の影響を低減させるという工夫をこらし,大脳を介さない脊髄経由の短潜時の反射回路が存在することを人の上肢を対象として示した.片手でのリーチング中,リーチング動作を生み出す筋における長潜時反射活動の強さは,動作が効率的に行われるようにリーチングの位相に応じた調節がなされていることが示された.この調節はリーチングの方向や筋の種類によらなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一方の腕から他方の腕へと素早く影響を及ぼす神経回路を明らかにしました.この神経回路は大脳を介さず脊髄経由で情報を伝達するとても速い(50ミリ秒以下)もので,人の下肢での報告はありましたが,上肢で報告されたのは初めてです.こうした神経学的知見は,人がどのようにして両手の運動を制御しているかという研究や,神経科学的エビデンスを基盤としたニューロリハビリテーションといった分野で役立つことが期待できます.
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