研究課題/領域番号 |
17K01628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
奥住 秀之 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70280774)
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研究分担者 |
平田 正吾 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10721772)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 知的障害 / 運動プランニング / ESC効果 / 認知プランニング / 教育支援法 / End-state comfort effect |
研究成果の概要 |
知的障害児・者における運動プランニングの特徴について、End-state comfort effect(ESC効果, 最終状態の安楽効果)に注目して検討した。ESC効果とは、ある運動を遂行する際に、次の運動へと移行しやすい安楽な姿勢で、その運動が終了するようあらかじめ計画が成されるという現象を指す。測定の結果、知的障害児・者におけるESC効果の出現は稀な事象であることが、まず明らかとなった。また、知的障害児・者における誤反応の分析を行ったところ、呈示された事物に対する習慣的反応の抑制困難がESC効果の未出現の関連要因として見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
知的障害児・者におけるESC効果について検討した研究は、これまでにほとんど認められない。そうした中、この現象を取り上げ、独自に考案した課題も用いて、その詳細を分析した本研究の学術的価値は明らかである。 また本研究では、知的障害児・者においてはESC効果が出現する者ほど手指を用いた作業能力も高くなることに加え、課題における誤反応を分析することにより、知的障害児・者の心理特性を明確することを示すことができた。これらの知見は、知的障害児・者に対する支援を考える上でも有用であると思われる。
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