研究課題/領域番号 |
17K01651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
石倉 忠夫 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90319468)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 運動学習 / 言葉かけ / 情動 / 動機づけ / 運動遂行前 / 言葉がけ / 言葉掛け / 体育心理学 / 情動喚起メッセージ |
研究成果の概要 |
運動を行う前に指導者が選手や生徒にかける快または不快な情動を喚起するメッセージが運動学習に及ぼす影響について検討した。その結果、①指導者に対して“好感”をもち、“協調性”“活動欲求”“親和欲求”の高い学習者は運動を行う前に与えられるメセージをポジティブに捉える傾向にある。そして②視覚刺激反応課題は快感情喚起メッセージの方が速かったが、スタッキングカップ課題ではメッセージの影響は見られなかったことが明らかにされた。運動遂行前のメッセージは性格や運動意欲によって学習者の受け取り方が異なり、また運動課題の特性によっても異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見は、スポーツ・体育・リハビリテーションなど運動・技術の指導場面における学習者の性格や運動意欲の特性を考慮した指導者からの言葉かけの在り方を検討する上で有効な情報を提供すると言えよう。また、不快に感じさせるメッセージが運動遂行前に与えられると視覚刺激に対する反応時間に差が示されたのは、学習者の注意の方向が視覚刺激(外方向)からメッセージの解釈(内方向)に誘導されやすくなるためであると推察される。今後は知覚・認知と運動行動における注意の方向づけの観点からそのメカニズムについて明らかにすることが課題の一つとして挙げられる。
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