研究課題
基盤研究(C)
本研究はJoyce Goodman氏が提示したトランスナショナルなパースペクティヴに基づく方法論上の示唆に基づいている。一連の研究成果は国際刊行物ないし国際学会における口頭発表にて公表した。いずれも、国家の枠組みを解体したスポーツ史研究が既存の通史理解の盲点をあぶりだし、世界史的観点からの尺度評価を必要とすることについて論じている。一例を挙げれば日本の山岳史に影響を及ぼした英国の外交官のトランスナショナルな歴史に注目することで、山岳史というものが、スポーツ史研究という分野と一国史を超えた、言語・歴史・地理・自然科学史の世界史に貢献するものであることを指摘している。
これまでのスポーツ史研究は、個々人による個別テーマ研究に帰するところが多く、国籍を超えて共同研究を行うには限界があった。本研究は、一国史を超えた世界史のトランスナショナルなスポーツ史像の確立を目指す研究であるため、自ずと海外における研究者との連携が必要となる。研究成果の公表もその協働の成果として、国際的な言語で公表することが不可欠であった。したがって、海外の研究者との連携体制を確立し、国際体育スポーツ史学会(ISHPES)等の国際的な学術の公表の機会を重視した。とりわけ、大英帝国主義が日本に与えた影響を国際的に明示することで、今後国際的な共同刊行物や国際共著として出版できる可能性を生んだ。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件) 図書 (4件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
論集タイトルTianwei Ren, Ikeda Keiko and Chang Wan Woo (eds.), Media, Sport, Nationalism: The Political and Geopolitical Rise of East Asia Soft Power Projection via the Modern Olympic Games
巻: 国際学術論集 ページ: 105-118
Tianwei Ren, Ikeda Keiko and Chang Wan Woo (eds.), Media, Sport, Nationalism: The Political and Geopolitical Rise of East Asia Soft Power Projection via the Modern Olympic Games
巻: Logos Verlag Berlin GmbH
The International Journal of the History of Sport
巻: 34 (5-6) 号: 5-6 ページ: 346-350
10.1080/09523367.2017.1381599
Japanese Imperialism: Politics and Sport in East Asia: Rejection, Resentment, Revanchism edited by J.A. Mangan, Peter Horton, Tianwei Ren and Gwang Ok
巻: Singapore Palgrave macmillan ページ: 337-363
Manufacturing Masculinity the Mangan Oeuvre Global Reflections on J.A. Mangan’s Studies of Masculinity, Imperialism and Militarism edited by Peter Horton
巻: Logos Verlag Berlin GmbH ページ: 133-157
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