研究課題/領域番号 |
17K01664
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
中込 四郎 国士舘大学, 体育学部, その他 (40113675)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アスリート / スポーツカウンセリング / 事例 / パフォーマンス向上・実力発揮 / ナラティヴ / 身体 / 象徴的理解 / ナラティブアプローチ / 身体の語り / 事例研究 / 心理的推進力 / ナラテフィヴ / グループ箱庭 |
研究成果の概要 |
本研究計画では、アスリートの競技力向上や実力発揮に対するカウンセリングや心理療法技法の有効性を検討することを目的とした。広義のパフォーマンスレベルにおいて積極的変化が認められたカウンセリングの終結事例を中心、面接記録の分析を行った。その結果、カウンセリングによるアスリートのパフォーマンス向上に寄与する以下のような5つの効果要因を明らかにした。1)自己表現の場や心理的エネルギーの流れの促進、2)パフォーマンス問題の明確化による競技行動の理解の促進、3)自身の身体や動きを語ることはイメージトレーニングと等価、4)気づきと意図性の高まり、5)パフォーマンス問題の背景にある心理的課題の明確化。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
競技力向上や実力発揮に対して、心理スキルの指導を抑えた対話によるカウンセリング技法の有効性ならびにその機序を明らかにした本研究成果は、アスリートの心理支援での多様性をもたらすことができる。また、アスリートの継続するメンタルトレーニングでは、セッションを重ねるごとに、心理スキルの指導の占める割合が徐々に減っていき、最終的にはカウンセリングが中心となっていくことからも、心理スキルの指導を主たる介入方法を採用している者においてもカウンセリング技法に習熟する意義を伝えることになる。さらに、個々のアスリートのパーソナリティ発達も視座においたアスリートの心理支援の充実にも繋がっていくはずである。
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