研究課題/領域番号 |
17K01667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
坂上 康博 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (10196058)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 武道 / 剣道 / 柔道 / GHQ / 戦後改革 / 調達庁 / 占領政策 / 武道政策 / 慰問 / 日系アメリカ人 / 占領期 / GHQ / 米兵 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで看過されてきたGHQ占領下の社会体育分野における武道の存続状況に光を当てることによって、武道が禁止された「冬の時代」という占領期のイメージの修正を行なった。鍵となる史実は、武道活動を公認した地方軍政部の存在、政府機関によって武道の慰問活動が米軍キャンプで組織的計画的に実施されていたこと、そして米兵が武道を実践していたことであり、これらは、当該期における武道をめぐるGHQと日本人の複雑で矛盾に満ちた関係を示すものに他ならない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、これまで看過されてきたGHQ占領下の社会体育分野における武道の存続状況に光が当てられ、武道が禁止された「冬の時代」という占領期のイメージの修正がなされた。①GHQの地方軍政部の対応は多様であり、武道活動を公認していた地方も存在し、また、②日本の政府機関として設置された調達庁によって、米軍キャンプへの武道の慰問活動が組織的計画的に実施されていた。さらには、③米兵が柔道などの武道を講道館等で実践していた。これらの史実によって、占領期における武道は、単なる「冬の時代」ではなく、禁止と奨励が入り混じった複雑な様相を呈していることが明らかになった。
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