研究課題/領域番号 |
17K01670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
秋元 忍 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (50346847)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 女性スポーツ / イギリス / ホッケー / イングランド / 女性カレッジ / ケンブリッジ大学 / スポーツ史 |
研究成果の概要 |
本研究では、1914年以前のイギリスにおける女性のホッケーのゲーム普及過程について、特にイングランドに焦点を当て検討した。1895年、女性カレッジや地域ホッケークラブの活動の活発化などを背景として、女性独自の統括組織が設立された。加盟クラブ・学校数は、1900年代末にはピークに達したが、1910年代から非加盟クラブの活動が活発化すると減少傾向に転じた。統括組織加盟クラブに留まらない、女性のホッケーの多様な普及は、女性のゲーム独自の技術、戦術論の深化と、一部の有閑な女性たちのゲームから、広い階層の女性たちから人気を集める理想的な冬季のゲームへというイメージの更新を伴っていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多様性の尊重とあらゆる差別の排除は、今後のスポーツのあるべき姿を考える上で重要な世界的課題である。それらの課題の中でも、女性のスポーツ参与の更なる促進は、性をめぐる差別構造の解消のために重要な意味を持つ。本研究は、歴史的に獲得されてきた女性の主体的かつ多様なスポーツ実践を、近代スポーツ普及期における女性の参与の象徴的存在となったホッケーに着目して明らかにすることを通して、女性スポーツの「現在」を相対化しようとした点に、学問的、社会的意義がある。
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