研究課題/領域番号 |
17K01692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
関根 正美 日本体育大学, 体育学部, 教授 (50294393)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | より人間的に / 多元的生 / ドーピング / 商業主義 / キャリア教育 / 批判的視点 / レガシー / オリンピックの価値教育 / より人間的な / 哲学的人間学 / オリンピック哲学 / 人間学 / オリンピック / 臨床哲学 |
研究成果の概要 |
オリンピックのモットー「より速く、より高く、より強く」が決して永遠の理想ではなく、むしろそれがオリンピックにおけるドーピングや商業主義に影響を与えていることを明らかにした。次にH.レンクの「より人間的に」の意味が倫理と達成行為にあることを明らかにした。 最終的に、オリンピックを持続可能にするために必要な思想として、身体的健康のみではなく「多元的に生きる」観点からのドーピング防止教育を提案した。オリンピックの持続可能性を達成するためには、選手へのそのような啓発活動と並んで、オリンピックの価値そのものを批判的に捉える教育の展開が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のオリンピックモットー「より速く、より高く、より強く」に「より人間的に」の思想を加えることで、現代オリンピックが中心価値である達成価値を損なわずに選手の健康と生命を守る倫理を実現するためには、競技種目そのものの在り方が問われるといえる。また、ドーピング防止教育は身体的健康への配慮だけではなく、「善く美しく生きる」「多元的に生きる」点から行われることの必要性が明らかとなった。このことは、選手のキャリア教育と結合することで、オリンピックを目指す選手に対して臨床的効果を持つことが期待される。
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