研究課題/領域番号 |
17K01723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
福原 幸樹 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (80644971)
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研究分担者 |
長谷川 博 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (70314713)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 障害者スポーツ / 下肢切断者・選手 / 体温調節機構 / 熱中症 / 身体冷却 |
研究成果の概要 |
障害者スポーツを行う中で、下肢切断者は熱を放散しにくいため、熱中症のリスクが上がり、重症化しやすいと考えられていた。しかし、実際に検証はされておらず、憶測にしか過ぎない。そこで、私たちは、下肢切断者の体温調節反応を健常者と比較研究した。主な成果は、人工気象室内を暑熱環境または高温多湿環境に設定し、下肢切断者が60%の運動強度で上肢持久性運動を60分間行い、体温が上昇したが、いずれの環境下であっても、健常者と差がなく、憶測とは異なった。また、冷涼環境下での障がい者スポーツ競技中の下肢切断者の体温は競技開始15分または30分の短時間のうちに38℃後半の高体温になることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動中の下肢切断者の体温変化は健常者と同じであったが、下肢切断者の汗の量は明らかに多いことがわかった。下肢切断者は発汗により熱放散能を高め、体温を調節しているため、脱水率が高い。そのため、下肢切断者はより多くの飲水を促す必要性があるかもしれない。このように下肢切断者の体温調節の特徴を理解できれば、熱中症予防策のための情報を選手自身やその家族、コーチスタッフ、競技団体などへ提供でき、障害者スポーツを安全に取り組むことが出来れば、社会的に意義深いものになる。
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