研究課題
基盤研究(C)
骨格筋幹細胞はin vitroで培養することで分化してしまい、細胞移植効率が著しく低下してしまうことが知られている。本研究では、生体内の骨格筋微小環境を評価し、骨格筋幹細胞がラミニン(LM)a2-5で包まれていることを明らかにした。組換え LM-E8 断片の存在下で幹細胞を培養することにより、未分化状態の筋サテライト細胞の増殖が促進されることがわかった。損傷した筋肉組織に移植すると、LM-E8で培養した筋サテライト細胞は骨格筋の再生を促進した。これらの知見は、組換え LM-E8 断片を用いて筋サテライト細胞ニッチを模倣することにより、移植細胞を効率的に培養する方法を開発することができた。
外傷や筋ジストロフィーをはじめとする筋疾患では、筋サテライト細胞の数・質が低下するため、重篤化した場合には呼吸など生命維持に欠かせない機能が損なわれることもある。しかしながら、骨格筋においては、in vitroで未分化性を維持し増殖させる培養法が確立されておらず、再生医療を先行するgood practiceとなり得ていない。「細胞外マトリックスニッチ」を用いた分化抑制・自己複製能の促進が可能となれば、短期間に多くの移植用幹細胞を得ることができる。また、組織幹細胞である筋サテライト細胞を用いた移植治療開発は、安全で有効な再生医療の実用化を加速する原動力となることが期待される。
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