研究課題/領域番号 |
17K01757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
小山 勝弘 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30313779)
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研究分担者 |
安藤 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10447708)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | カロリー制限 / 習慣的運動 / 健康増進効果 / 給餌回数 / 炎症 / 運動頻度 / 精巣上体周囲脂肪 / 低頻度運動 / 脂質代謝関連因子 / 運動 / 遺伝子発現 / PGC-1α / AMPK / SIRT1 |
研究成果の概要 |
カロリー制限(CR)単独の寿命延長効果が注目されている.また同様に,習慣的な運動が有する健康増進効果も広く認められている.これらの生体保護作用は「低エネルギー状態」という共通因子を介して発現する可能性があるが,両者の相互作用は未知である.検討の結果,20%のCRを行う場合,単回摂取にして絶食時間を長くした方が,脂肪細胞の脂肪量を制御しやすい可能性が示された.またCRと習慣的な運動を組み合わせても,単純に両者の相加・相乗効果が発揮される訳ではないが,低頻度運動にCRを組み合わせることで,繁忙な日常生活を送る現代人も,運動やCRによる健康増進効果を享受しやすくなる可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カロリー制限や間歇的絶食は細胞のエネルギーレベルを低下させて,様々な生体保護効果を引き起こすと考えられる.また定期的な運動も同様の効果があるとされている.しかし繁忙な日常生活を送る現代人にとって,運動する時間を創出し,その頻度を高めることは現実的な健康増進戦略にはならない.そのため,低頻度の運動であってもCRと組み合わせることで生体に対するインパクトを高めて,健康増進効果を享受する発想が重要となる.本研究では脂肪細胞の応答性に関して,運動とCRを組み合わせる意義を検討し,一部の指標においてその有用性を示唆する知見を得た.今後さらに,多様な組み合わせの効果について検討する価値があると思われる.
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