研究課題/領域番号 |
17K01778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
山本 奬 岩手大学, 教育学研究科, 教授 (90552612)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ストレス / 教師 / ストレッサー / 対処行動 / 納得 / 東日本大震災 / 認知的評価 / 被災地 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,被災地の現状を考慮しながら教師の学校ストレスの低減要因を明らかにし,その成果からストレスマネジメント研修会を構想し実施することであった。まず,「ストレッサー」「対処行動」「認知的評価」を測定する尺度を作成した。『生徒指導』に関するストレッサーの経験とこれに耐え,妥協することが「不安」を増悪させることが分かった。その「不安」には問題焦点型の,「怒り」には情動焦点型の対処行動が有効であることが明らかとなった。これらの知見に基づき研修会を構想し実施したところ,「対処行動」に関する理解が最も有効にはたらくことが分かり,また,各構成の適切な順序について検討された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災で被災した岩手県では,発災直後から心的な影響を受けた児童生徒を組織的にサポートする体制が構築されてきた。この体制において子供を直接支援するのは,小中高等学校の教師であったが,教師自身も心的ストレスからその役割を果たせない例が見られ,改めて教師自身のストレスマネジメントの必要性が指摘されるところとなった。本研究はこの社会的な要請に応えるものである。また,避け得ないストレッサーを納得して受け容れようとする試みを測定することは,これまでのストレス研究には見られなかった新たな視点である。
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