研究課題/領域番号 |
17K01798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大宮 朋子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90589607)
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研究分担者 |
山崎 喜比古 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10174666)
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系(名誉教授), 名誉教授 (90336660)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Sense of Coherence / 健康生成論 / 中学生 / ストレス対処 / 思春期 / 親子 / 縦断研究 / 家族 / 母親 / コロナ前後 / 生きる力 / 学校所属感 / 家庭 / Sense of coherence / 精神健康 / ASD / 学校保健 / 縦断 / 発達障害 / 地域と家族 |
研究成果の概要 |
中学生の生きる力としてのストレス対処力SOCについて、縦断研究によりその変化を明らかにした。①母親と思春期の中学生のSOCには殆ど相関関係がみられないこと、②中学時代においてSOCは変化することが明らかになった。また、パンデミック発出前と比較して発出後のほうが全体としてはSOCが高くなった一方で、およそ4割の生徒のSOCは下がったまま回復していないことが分かった。思春期の生徒のSOCのスコアやその変化に大きく影響しているのは、家庭よりもむしろ学校での友人、先生との関係、部活の出来事、そして「学校居場所感」であった。コロナ禍では、居場所感とSOCの下位尺度である有意味感を育む必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中学生のストレス対処力SOCについて、我が国では学校での出来事や人間関係がその高低及び変化に関連していることが明らかになった。これは換言すれば、家庭でSOCを育む要素が豊富でなくても、学校において代償することが可能であるとも言えよう。また、パンデミック前後のSOCの変化からは、全体としてのスコアは上昇したが、下降した群が一定数おり、分析からやはり学校での生活経験が大きく影響することが示された。下位尺度の分析から、コロナに翻弄された自分たちの経験を意味づけることができていないことが明らかになり、「コロナだからできたこと」に焦点を当てるなどして、学校生活を意味づけていくことが重要である。
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