研究課題/領域番号 |
17K01807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
竹内 実 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (70257773)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 喫煙 / 肺胞マクロファージ / アレルギー / スギ花粉 / 受動喫煙 / T細胞 / サイトカイン |
研究成果の概要 |
喫煙群では、非喫煙群に比較して、肺炎症の程度がより強く認められ、喫煙によるスギ花粉吸入によるアレルギー炎症の増悪が認められた。この喫煙によるアレルギー炎症増悪には、喫煙によるAMのIL-4発現の有意な増加とIL-4産生の機構に関わる因子であるIL-12とTGF-β mRNA発現が喫煙により影響されたことが関連していることが考えられる。また、ヘルパーT細胞Ⅱ型(Th2)への分化を誘導する転写因子であるGATA3の発現が、喫煙により増加したことが、IL-4産生増強に関連し、喫煙により肺胞マクロファージを介し、スギ花粉アレルゲンに対する肺でのアレルギー反応が増悪された可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タバコ副流煙を含む受動喫煙による健康への影響は重要な社会問題である。しかし、受動喫煙とアレルギー発症の関係についての実験科学的な研究は殆どない。特に、肺の初期免疫で重要な役割をしている肺胞マクロファージに着目し、受動喫煙の影響とアレルギー発症の関係に焦点を絞った研究は国内、国外ともにされていない。本研究は、受動喫煙による影響を正確に客観的に評価出来る系を用いて、受動喫煙による肺胞マクロファージの遺伝子変異への影響とアレルギー発症の関連について研究し、受動喫煙の影響を分子免疫学的に解明した。本研究により、受動喫煙とアレルギー肺炎症発症への影響を示すことは学術的や社会的意義がある。
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