研究課題
基盤研究(C)
ICD10転倒・転落、不慮の事故、疾病の外因死及び要介護となる疾患群:認知症、脳血管疾患の月別死亡率(2010-2021)を対象とした。月別年齢別死因統計(京都、札幌、東京)は日本の厚生労働省から公表されているものを用いた。死亡率を対数変換し、気温との時系列解析によって最適曲線を求めた。【結果と考察】65歳以上の高齢者の気温と不慮の事故、疾病の外因死は、総死亡率と同じく、対数回帰が最も適合した。転倒の死亡率は気温による有意な差は認められなかった。至適温度に有意な差は認められなかった。秋の月間平均気温1℃の上昇は、不慮の事故死亡率において約3%上昇し、総死亡率の上昇と比較して約10倍であった。
損傷・外因死亡(転倒転落)は減少傾向にあった。例外的に階段ステップからの死亡数は増加。65歳に比べ85歳以上は約5倍の死亡率があった。高齢者の生活環境・歩行・行動分析にフォーカスを当てた転倒転落予防対策を打ち立てる必要性がある。夏の気温の上昇に伴うリスクの増大と共に、冬の月間平均気温1℃の下降は、不慮の事故死亡率が4%上昇した(総死亡率の約3倍)。現時点では、気温の上昇による死亡率への影響よりは、寒冷影響の方が大きいと考察された。しかし、近年夏の気温上昇に伴って、死亡率の相対危険度がより増加していることに注目する必要がある。脱水対策、バランス機能の維持に向けた個人へのアジェンダが重要である。
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