研究課題/領域番号 |
17K01845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西 美幸 京都大学, 薬学研究科, 特定研究員 (60183894)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | カルシウム / 骨格筋 / 小胞体 / リアノジン受容体 |
研究成果の概要 |
MG23は我々がクローニングし、1998年に小胞体膜に発現し広範な組織分布をしているということ、2011年に陽イオン透過性のチャネル活性を報告した。小胞体膜上に発現しカルシウムも透過するチャンネル活性を見出したことから、何らかの重要な機能を有していると期待されたがその生理的機能はほとんど不明であった。 本研究費での一番の実績は、イギリスのDr. Pittとの共同研究により、MG23は亜鉛により活性化するチャネルであり、心臓が病的な状態(心不全など)に陥ったとき細胞内の亜鉛が上昇することでMG23を活性化してカルシウムの漏出を引き起こすことを報告したことである(JBC 2017)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心疾患による死亡は日本人の死因の第2位に上っている。心臓の正常な機能にはカルシウムの制御が必須であり、細胞内カルシウム貯蔵庫である小胞体からカルシウムを放出するリアノジン受容体はこれまで多くの研究対象となってきた。我々が提唱している、MG23は心臓の拡張期におけるカルシウム漏出を担っている、との仮設が正しいならば、心疾患の治療戦略を大きく広げることになり、学術的にも社会的にもその意義は大きい。
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