研究課題/領域番号 |
17K01855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
加隈 哲也 大分大学, 医学部, 教授 (80343359)
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研究分担者 |
正木 孝幸 大分大学, 医学部, 准教授 (00423715)
後藤 孔郎 大分大学, 医学部, 講師 (10457624)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 膵β細胞特異的TNFα過剰発現マウス / 糖尿病抵抗性・肥満抵抗性・脂肪肝抵抗性 / 恒常的バゾプレッシン(AVP)増加 / 機能的グルカゴン低下 / 組織特異的グルカゴン作用 / 腸内細菌叢 / 肝臓メタボローム解析 / 求心性迷走神経遮断 / 機能性グルカゴンの低下 / インスリン感受性亢進 / AVP / 嫌気性代謝亢進 / 迷走神経遮断 / 糖尿病抵抗性 / 肥満抵抗性 / 脂肪肝抵抗性 / 免疫染色 / インスリン / グルカゴン / ソマトスタチン / 脂肪合成低下 / アミノ酸代謝亢進 / インスリン分泌 / Firmicutes / Verrucomicrobia / 臓器間ネットワーク |
研究成果の概要 |
膵β細胞特異的TNFα過剰発現マウス(TNFαTgマウス)は、明らかなラ氏島炎を呈するにも関わらず、糖尿病抵抗性であり、また過栄養負荷に対して、肥満抵抗性、肝臓重量の低下を伴う脂肪肝抵抗性を示したので、そのメカニズムの解析を行なった。血中のTNFαの上昇は認められないので、パラクラインによる膵臓局所でのホルモン機能障害が、中枢を介してこの表現型を形成する可能性を想定したが、それは否定的であった。従って、血液を介した液性情報として、また膵臓外分泌を介した腸内環境の変化を介して、この特徴的表現型を形成したものと推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓―脳―肝臓の臓器間ネットワークの存在や、それによる過栄養性脂肪肝発症の新規メカニズムの解明には至らなかったが、膵臓局所での微細なホルモン動態の変化が、血液を介した液性情報として、また外分泌機能を介した腸内環境の変化を介して、糖尿病抵抗性、肥満抵抗性、脂肪肝抵抗性に関与することが判明した。中でも、VerrucomicrobiaやActinobacteriaといった腸内細菌の肥満抑制、代謝改善に関わる影響が大きい可能性を示している。
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