研究課題/領域番号 |
17K01857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
金子 雪子 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (00381038)
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研究分担者 |
石川 智久 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (10201914)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病 / 膵β細胞 / インスリン分泌 / ジアシルグリセロール / ジアシルグリセロールキナーゼ / インスリン / 糖脂肪毒性 / シグナル伝達 / 脂質 |
研究成果の概要 |
I型ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)がインスリン分泌調節分子であること、糖尿病マウスβ 細胞ではI型DGK発現が低下しているという知見を基に、2型糖尿病発症過程で認められるインスリン過剰分泌や分泌障害にI型DGK の機能低下が関与するという仮説を立て、2型糖尿病発症との関連について検証した。その結果、I型DGK活性低下により、インスリン分泌に対し促進、抑制の二面性を示すことがわかった。また、I型DGK欠損によりインスリン分泌障害や耐糖能障害が認められた。本研究よりI型DGKは細胞内DAG量を適切に保つことで、インスリン分泌を維持する重要な役割を果たしていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満を伴う2型糖尿病発症過程において引き起こされるGLadaptationとGL-toxicity というインスリン分泌異常の一連の流れにtype I DGK 機能が関与しているという新たな発想に基づき計画された。本研究より、膵β細胞内ではtype I DGKの働きにより細胞内DAG量が適切に調節されていること、これらの調節機能の破綻によりインスリン分泌異常からの糖尿病増悪へと繋がる可能性が明らかとなった。本研究よりβ細胞内DAGの蓄積を調節し、β細胞機能障害からの回復を目的とした、全く新しい作用機序を有する糖尿病治療薬の開発につながることが期待される。
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