研究課題
基盤研究(C)
本研究は,生涯発達過程全体を通した幼少期の家庭環境の影響について理解を深めること,高齢期の心身の健康状態との関連を明らかにすることを目的に,北海道の在宅高齢者のライフヒストリーデータを検討し,これを基にした調査票を用いて966名を対象とした解析を行った.幼少期を特徴づける要素は,3因子として抽出され,「身体活動の楽しさ」,「家の手伝いの効用」,「親への敬意」と解釈できた.特に「親への敬意」の要素は,高齢期の主観的幸福感や自覚的健康度と関連し,親の働く姿を見たり手伝うことを通じて親への敬意を感じることは,高齢期に至る人生を支える要素となりうることが示唆された.
幼少期の困難が高齢期の健康阻害に関連するといった知見が報告され,心身機能の発達やその関連要因の長期的な影響が注目されている.本研究では,高齢者の個々の経験を掘り起こし,1000名近い高齢者の検証を経て幼少期の家庭環境の要素を集約し高齢期の健康との関係を示した.本成果は,生涯を通じた健康の維持増進にむけた高齢者への対策だけでなく,子ども達の生活環境への理解と改善にむけた一助となり得る.社会におけるライフサイクルのあり方を考える視点を得て,次世代に向けたより豊かな社会の実現に貢献していけるものと考える.
すべて 2024 2023 2022 2021 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (24件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (26件) (うち国際学会 10件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
北翔大学生涯スポーツ学部研究紀要
巻: 14 号: 15 ページ: 63-71
10.24794/0002000134
https://hokusho.repo.nii.ac.jp/records/2000134
北翔大学北方圏生涯スポーツ研究所年報
巻: 14 ページ: 15-20
10.24794/0002000092
https://hokusho.repo.nii.ac.jp/records/2000092
巻: 13 ページ: 19-24
10.24794/00003503
https://hokusho.repo.nii.ac.jp/records/3631
巻: 13 ページ: 4-11
10.24794/00003501
https://hokusho.repo.nii.ac.jp/records/3629
巻: 14 ページ: 13-19
北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報
巻: 12 ページ: 41-46
巻: 13 ページ: 53-61
日本臨床運動療法学会学会誌
巻: 22 ページ: 41-44
健康づくり
巻: 7月号 ページ: 22-22
巻: 12 ページ: 39-47
120007016731
巻: 11 ページ: 25-29
120007041394
Research Quarterly for Exercise and Sport
巻: . 号: 4 ページ: 1-14
10.1080/02701367.2019.1697418
巻: 10 ページ: 107-112
120006876975
北翔大学生涯スポー ツ学部研究紀要
巻: 11 ページ: 109-117
120006876963
巻: 10 ページ: 17-24
120006846967
巻: 9 ページ: 51-56
40021852386
巻: 10 ページ: 9-15
120006627122
巻: 9 ページ: 111-115
120006801193
巻: 9
120006462993
巻: 8 ページ: 69-74
120006484027
巻: 8 ページ: 81-84
120006486036
巻: 8 ページ: 85-92
120006486037
巻: 9 ページ: 127-132
40021556335
巻: 9 ページ: 155-163
40021556372