研究課題/領域番号 |
17K01870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金澤 昭雄 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30407259)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / インスリン抵抗性 / 高脂肪食 / バクテリアルトランスロケーション / 腸内フローラ / 次世代シークエンサー / 栄養学 / 細菌 |
研究成果の概要 |
21人の非肥満、健常男性を対象として、標準食6日間摂取後、6日間の高脂肪食摂取(飽和脂肪酸60-70%程度含有)の負荷を行った。高脂肪食負荷前後でグルコースクランプ法により、インスリン感受性を評価し、また、便中の腸内細菌叢の解析と血液中のリポポリサッカライド結合タンパク(LBP)の濃度を測定した。 高脂肪食負荷後で筋肉と肝臓でのインスリン感受性は低下し、血液中のLBPは有意に上昇した。また、脂肪食負荷前のバクテロイデス門の占有率はインスリンクリアランスと筋肉でのインスリン感受性と負の相関関係を示した。結論、高脂肪食の負荷により、インスリン感受性は低下し、代謝性エンドトキシン血症は増悪した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は健常人でも短期間の高脂肪食摂取はインスリン感受性を低下させるとともに、腸管内の毒素であるエンドトキシンを血液中へ移行させる可能性を示している。 また、バクテロイデス門の細菌叢を多く有するほど、高脂肪食負荷後にインスリン感受性は低下した。これらの結果は腸内細菌叢の構成により、食事指導の方法を考慮する必要があり、将来のメタボリックシンドロームの予防につながる研究成果といえる。
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