研究課題/領域番号 |
17K01872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
角田 伸代 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (60337483)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | DPP4 / 脂肪酸 / EPA / DHA / 膵臓 / 膵臓細胞 / DPP4活性 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
本研究では、糖尿病食事療法の科学的根拠構築を目的とし、in vitroおよびマウス膵臓β細胞細胞株(MIN6)にて、脂肪酸がDPP4活性に及ぼす影響について検討した。脂肪酸、中でもDHAおよびEPAは直接的DPP4活性阻害作用を有することに加え、膵臓β細胞においてもDPP4活性阻害作用を有していることが示唆された。そのため、DHA、EPAのような強いDPP4活性阻害作用を示す脂肪酸は、単独、もしくはDPP4阻害薬との併用で、DPP4活性上昇の抑制を介したインスリン分泌の改善、血糖コントロールに有効である可能性を明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DPP4は、肝臓、脂肪組織、血管壁などの各分泌臓器によって調節機構が異なり、臓器間でネットワークが形成されていることが明らかにされつつあるが、まだ研究途上であり不明な点が多い。食事成分である脂肪酸によるDPP4活性調節という観点から本研究を実施したことで、DPP4活性調節を介した糖尿病患者の食事療法の科学的根拠の構築に寄与できたと考える。今後さらに研究成果を集積することで、より明確で積極的な食事面からのアプローチを通した糖尿病患者の服薬量減少や心身の負担軽減に貢献できることが期待される。
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