研究課題/領域番号 |
17K01879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
崎田 正博 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (10582190)
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研究分担者 |
村上 慎一郎 姫路獨協大学, 医療保健学部, 教授 (30454763)
藤野 英己 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20278998)
熊谷 秋三 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 教授 (80145193)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 末梢神経 / 毛細血管 / 退行 / 有髄線維 / 加齢 / 髄鞘 / 酸化ストレス / 老化 / 応用健康科学 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
Wistar系ラットを用いて、脛骨神経と毛細血管の加齢性退行を検証し、さらに高齢期の熱ストレスにおける脛骨神経と毛細血管の修復・新生効果を検証した。高齢群の有髄線維の線維径、軸索径および髄鞘厚は中齢・若齢群と比較して有意に低下した。毛細血管において、毛細血管径は3群の加齢進行に伴い有意に低下した。一方、中齢・高齢群の毛細血管分枝数は2群間に違いはなかったが、これら2群は若齢群と比較して有意に低下した。脛骨神経有髄線維は、中齢期以降に退行が進行する一方、毛細血管は中齢期以前から退行し始めることを示した。高齢期の熱ストレスに対する有髄線維と毛細血管の修復作用の生化学的解析は現在進行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は加齢による末梢神経退行に着目した。Wistar系ラットを用いて、若齢期・中齢期・高齢期の縦断的な組織学的形態の変化を観察・比較した。また、高齢期の熱ストレス介入を実施し、末梢神経の修復・保存の促進作用を生化学的に検証した。末梢神経の縦断的組織解析の結果では、末梢神経有髄線維は中齢期以降に退行する一方、毛細血管は中齢期以前から退行することを明らかにした。つまり、中齢期以前から毛細血管の退行を予防することが有髄線維の退行を遅延させると示唆される。熱ストレス介入実験は、退行促進タンパク質と修復促進タンパク質の解析を進行中である。
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