研究課題/領域番号 |
17K01887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
清水 和弘 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 研究員 (00508286)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 時計遺伝子 / 時計タンパク / 運動 / アスリート / 疲労 / 概日リズム / コンディショニング / 免疫機能 / 唾液 / コンディション / 免疫 |
研究成果の概要 |
本研究では,唾液中の時計遺伝子由来のタンパクであるBMAL1およびPER1に着目し,アスリートにおける疲労・概日リズムの評価指標としての有用性を明らかにするため,一過性の高強度運動および継続的な高強度運動に対する時計タンパクの応答について検討した.その結果,時計タンパクは高強度運動に応答し,時計タンパクが形成する概日リズムが乱れる可能性が示された.また,その乱れは高強度運動が継続することで持続もしくは乱れが大きくなる可能性が示された.これらのことから,時計タンパクのモニタリングはアスリートにおける疲労および概日リズムへの影響を評価する指標として有用である可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は時計タンパクの運動応答を明らかにし,運動が疲労や生体リズムに及ぼす効果の研究の発展につながる基礎資料となる.また時計遺伝子は免疫系の調節に関わるため,疲労や免疫系の運動応答機序の解明につながる.アスリートは日常の激しい運動や海外遠征に伴う時差による影響で概日リズムを乱しやすい.しかし正確かつ有効な疲労および概日リズムの評価法は確立されていない.これらの評価法が可能になるとアスリートの疲労や時差の対策を早急に行うことができる.さらに慢性疲労が問題となる社会一般における疲労やストレスの評価等,医療・健康分野においても応用できる可能性がある.
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