研究課題/領域番号 |
17K01891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
原田 妙子 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60525963)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 注意欠如・多動症 / 中間表現型 / 実行機能 / コホート研究 / 学童期 / 認知発達 / ADHD / NIRS / 発達 / 認知 / 親子中間表現型 / 認知機能 |
研究成果の概要 |
本研究は、ADHDの生物学的指標の探索方法として「中間表現型」に焦点を当て、機能的近赤外光脳機能イメージング装置(fNIRS)を用いた脳賦活と実行機能課題との組合せによって測定される指標を中間表現型と捉え、特定することを目的とした。実行機能は、複合ルールルールマネージメント課題に関与する脳領域(両側前頭前野および運動前野)をfNIRSを用いて評価した。これにより、複合ルール管理の処理を担う脳領域が、認知や運動の制御を司る前頭前野や運動前野の領域を広範に賦活させることを明らかにした。今後、複合ルールマネージメント課題がADHDの中間表現型を評価する指標として有用かどうかを検討していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在まで、実行機能の違いを定型児とADHD児の中間表現型研究により検討されてきたものの、ADHDの遺伝的形質(親子の共有因子)としての中間表現型については未だ検討がなされていない。ADHDの中間表現型における親子間の共有因子の有無や親の潜在的ADHD特性が子の行動特性に与える影響が明らかになれば、中間表現型を考慮した親の行動特性と子のADHD症状による問題行動の予防や対処法など、より効果的なアプローチを見出だすことが可能となり、養育的介入への道筋が期待できる。よって、養育への介入を視野に入れた本研究の意義は大きいと言える。
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