研究課題/領域番号 |
17K01931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
栄留 里美 大分大学, 福祉健康科学部, 講師 (60708949)
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研究分担者 |
農野 寛治 大阪大谷大学, 人間社会学部, 教授 (30300338)
久佐賀 眞理 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (10312167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アドボケイト / 訪問アドボカシー / 児童養護施設 / 権利擁護 / 意見表明権 / 子ども / アドボカシー / アウトリーチ / アクションリサーチ / 訪問アドボカシーの方法の開発 / 報告書 / 査読論文 / 評価調査 / 子どもの権利 / 市民・施設との連携 / アドボケイトのスーパービジョン / グループインタビュー / エピソード記述 / 協力団体からの評価・調査 / 子どもの参画 / スーパービジョンの開発 / 市民への公表 / 市民の参画 / アドボケイト養成講座の実施 / 社会福祉関係 / 社会的養護 |
研究成果の概要 |
英国をモデルとして児童養護施設を定期訪問する「訪問アドボカシー」を2年間試行的に行った。アドボケイトを利用した子ども19名,職員7名にインタビュー調査を行い,事前ニーズ調査との比較から実践を踏まえた意義・課題を明示した。 職員の多忙さ等を背景に,子ども・職員双方が個別面談を高く評価した。面談で子どもが不満を話すことで落ち着き、自分から話すようになったといった【子どもに肯定的変化があった】。職員は「後回し」になっていた子どもの思いを聴こうと【職員の権利意識が向上した】。一方,子どもは訪問の【時間不足】を、職員は秘密保持等の【アドボケイトの原則への不満】【役割の分かりにくさ】が今後の課題とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
施設訪問アドボカシー実践をアクションリサーチにより、約2年間NPOと共同で実施することができた。実践における影響を調べるため、子どもや職員の個別インタビュー、グループインタビューを実施。これらの成果を査読論文及び3冊の本にまとめることができた。また本アクションリサーチがNHKなどテレビや新聞などで取り上げられ、一般の方にも情報を発信できたと考える。また厚生労働省の子ども権利擁護ワーキングで発表等、複数の発表の機会を得たことで、アドボケイト制度(児童福祉法改正等)の実現化に寄与できたのではないかと考える。
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