研究課題/領域番号 |
17K01937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
甘崎 佳子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部, 研究員(任非) (80435700)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 放射線 / 胎児 / 発がん / 複合影響 |
研究成果の概要 |
胎児は放射線感受性が高いとされるが、生涯の発がんリスクについて統一した見解は得られていない。発がんは環境因子などに大きく影響されることから、胎児期放射線被ばくのリスクも生後の生育環境により変動する可能性がある。 本研究は胎児期放射線被ばくの生涯にわたる影響を動物実験で明らかにすることを目的とした。放射線と化学発がん物質の複合ばく露によって得られたマウス肺腫瘍の解析から、対照群および放射線単独群と比較して、化学発がん物質単独群と複合ばく露群で有意に発生率が高かった。しかし両群の間に有意差は無く、本実験においては生後の発がん物質ばく露に対する胎児期放射線被ばくの影響は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、胎児期放射線被ばくと発がん性化学物質との複合影響について、生涯を通じた発がん影響を明らかにした。胎児期放射線被ばくによる発がんに関する報告は極めて少ないため、学術的な意義がある。 また、胎児期に放射線被ばくをしても、生後の生活様式を変えることでリスクを低減できる可能性が示唆されたことは、社会的に意義あるものと考える。
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