研究課題/領域番号 |
17K01941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
不破 春彦 中央大学, 理工学部, 教授 (90359638)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 全合成 / 構造決定 / 立体配置 / NMR解析 / タンデム反応 / 閉環メタセシス / マクロリド / 類縁体 / 構造活性相関 / 細胞増殖阻害 / 立体配座 / 活性増強 / 構造改訂 / 絶対配置 / 相対配置 / 有機化学 / 天然有機化合物 / 立体構造決定 |
研究成果の概要 |
Iriomoteolide-2aの提出構造式の全合成を達成した。鈴木-宮浦反応とエステル化によるフラグメント連結と、閉環メタセシスによるマクロ環構築を鍵工程とした。しかし、合成品のNMRデータは天然標品のそれと一致しなかった。モデル化合物の合成・NMR解析および天然標品のNMRデータの再検討により候補化合物を絞り込み、全合成とNMR解析、キラルHPLC分析により、本天然物の構造決定に成功した。また、enigmazole Aの全合成を達成した。独自に開発したタンデム反応によるテトラヒドロピラン環の立体選択的構築、金錯体を用いたMeyer-Schuster転位および閉環メタセシスを鍵工程とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋生物が生産する二次代謝産物(天然物)は、生物活性物質の構造多様性の源泉であり、新たな新薬の候補化合物の宝庫である。しかし、海洋天然物の多くは自然界には微量しか存在しないため、化学合成による化合物供給が天然物創薬には必須である。本研究では抗腫瘍性海洋天然物iriomoteolide-2aおよびenigmazole Aの完全化学合成(全合成)を達成した。これにより天然物および構造改変体の人工供給が可能となり、構造活性相関や活性発現機構の解析へと研究を展開するための基盤を確立した。
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