研究課題/領域番号 |
17K01944
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
落合 秋人 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40588266)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 抗真菌 / 抗炎症 / ディフェンシン / α-アミラーゼ / イネ / 歯周病治療 / 生理活性タンパク質 / 蛋白質 / 抗生物質 / 生理活性 / 生体分子 / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
研究代表者は,過去の研究において,ヒトおよびイネ由来の生理活性タンパク質が歯周病の重症化に関与する日和見感染真菌に対して,既存の抗生物質とは異なる機構で抗真菌活性を示し,さらには細菌由来内毒素を中和する活性を有することを見出した。本研究課題においては,これらタンパク質の内毒素結合メカニズムの解析とin vitroにおける抗炎症作用を検証し,同時に抗真菌作用メカニズムの解明を進めた。これにより,天然物由来の素材を利用した新たな歯周病治療法を開発するための基盤技術の構築を目指した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は,これまでにヒト唾液およびイネ由来の生理活性タンパク質(α-アミラーゼおよびディフェンシン)が内毒素と結合することを発見した。とりわけα-アミラーゼにおいては,口腔内においてデンプン分解を担うだけでなく,免疫賦活にも関与する新たな可能性を示した。また,見出したディフェンシンは,既存の抗真菌薬とは異なるメカニズムにより抗真菌活性を発揮する。この抗生物質としての使用は,社会問題となっている薬剤耐性菌の出現リスクを抑えることが可能と考えられる。本研究により解明したこれら生理活性タンパク質の分子メカニズムの一端は,新たな抗歯周病・抗炎症治療法の開発に波及することが期待される。
|