研究課題/領域番号 |
17K01949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
早川 一郎 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (20375413)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | γ-チューブリン / 分子設計 / 構造活性相関 |
研究成果の概要 |
がん細胞などのシグナル伝達に関わる『微小管』は,α,β-チューブリンが重合することによって構成される.重合の起点になっているのがγ-チューブリンである.従ってγ-チューブリンに特異的に作用する薬剤は,有効な抗がん剤リード化合物として期待できる.本研究課題では,代表者が開発した世界初のγ-チューブリン阻害剤であるガタスタチンをリード化合物として,更なる合成展開を行った結果,O6-プロパルギルガタスタチンは,α,β-チューブリンには作用せず,ガタスタチンを凌ぐ細胞毒性とγ-チューブリン特異的阻害活性を示すことを明らかにした.この化合物を「ガタスタチンG2」と命名し市販されることになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで抗がん剤の標的タンパク質であり,微小管を形成するα,β-チューブリンに関する研究は多くあったが,微小管形成の重合起点となるγ-チューブリンの機能については不明な点が多かった.γ-チューブリン特異的阻害剤は微小管形成の元から絶つことができるので,新たな創薬ターゲットや生命現象解明のツールとして期待できる.本研究ではこれまでに報告例のない強力なγ-チューブリン特異的阻害剤である「ガタスタチンG2」を開発した.今後ガタスタチンG2を用いることにより,新たな生命現象の解明につながる可能性が高く,その波及効果は大きい.
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