研究課題/領域番号 |
17K01950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
佐々木 雅人 東北医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (30396527)
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研究分担者 |
山本 一男 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (70255123)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん代謝 / 活性酸素種 / エピゲノム / 活性酸素腫 / ユビキチン化 / エピジェネティクス / 生体分子 / 癌 |
研究成果の概要 |
テトラヒドロ葉酸(THF)代謝は、核酸合成やNADPH産生、エピジェネティック制御など、細胞内の様々な反応に重要な役割を果たす。そこで、THF代謝系酵素であるALDH1L1、および、ALDH1L2に着目し、それらの発現亢進や酵素活性の減弱による影響を検討した。NADP+/NADPH比とその影響変動により影響を受ける活性酸素種量には、大差は見られなかった。一方、THF代謝系とリンクしたグリシンやセリン代謝系に影響を及ぼすことが判明した。さらに、一部のヒストンタンパク質のメチル化状態に違いが見られ、エピジェネティックな遺伝子発現への関与も予想された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
THF代謝は、古くから抗悪性腫瘍薬などの治療薬の標的となるなど、その重要性が指摘されている。一方、THF前駆体である葉酸やTHF代謝と密接に関連するビタミンB12の摂取量とがん発症との相関については、一様な見解が得られていない。その背景に、THF代謝関連遺伝子群の発現や遺伝子多型との関連が示唆されている。ALDH1L1、および、ALDH1L2についても、がん抑制遺伝子としての機能を有することがいくつか報告されているが、十分な証明には至っていない。本研究成果によりこれら分子とTHF代謝の相関が明らかとなることで、新規の分子標的治療薬の創生や、適切な治療薬の選択等が可能となると期待される。
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