研究課題/領域番号 |
17K01965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
春木 満 日本大学, 工学部, 教授 (30273593)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | RNase H / DNA/RNAヘテロ二重鎖 / RNA発現解析 / RNA検出プローブ / 薬剤スクリーニング / ハイスループットスクリーニング / RNA構造変化 / モレキュラービーコン |
研究成果の概要 |
本研究では,標的RNA依存的にRNase Hにより切断され,切断断片が蓄積して増幅されることにより,微量のmRNAを検出する新規プローブを開発することを目指した。このプローブは,標的配列が存在する場合にプローブのステム部分の塩基対がずれてDNA配列とRNA配列が対合し,RNase Hにより切断されるように設計した。検出するRNAをプローブに対して1/10量加えると,加えたプローブがすべてRNase Hにより切断された。従って,プローブの結合と切断・解離が繰り返され,少量のターゲットRNAを増幅的に検出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
標的RNA依存的にRNase Hによる切断のスイッチをオン・オフする例はこれまでになく,独自性の高い研究成果が得られたと考えている。また,本研究は,RNase Hの基質の構造形成をコントロールすることが可能であることを示し,DNA/RNA工学やRNase Hの応用の新たな展開を切り拓くという点でも有意義であると考えている。本研究で開発したプローブをさらに改良すれば,細胞内のmRNAを簡便に検出することが可能となり,mRNAの増減を指標としたハイスループットスクリーニングが容易になる期待される。従って,創薬研究を加速することが期待され,社会的にも有意義であると考えている。
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