研究課題/領域番号 |
17K01974
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
繁冨 英治 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (00631061)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | アストロサイト / てんかん / カルシウムシグナル / P2Y1受容体 / てんかん重積 / 海馬 / カルシウム感受性タンパク質 / 神経過興奮 / カルシウム / 遺伝子発現解析 / グルタミン酸センサーたんぱく質 / IP3受容体 / IP3R2KO / トランスクリプトーム解析 / IP3R受容体 |
研究成果の概要 |
アストロサイトのCa2+シグナルにおいてP2Y1受容体は中心的な役割を果たす。このP2Y1受容体をアストロサイト選択的に過剰発現するマウスは、薬物誘発てんかん発作に対する易感受性を示す。このマウスを用いて、てんかん易感受性の原因となるメカニズムを、イメージング、電気生理学、遺伝子発現の解析を行ったところ、新規アストロサイト興奮性シグナル分子を介したニューロン―アストロサイト間の双方向性情報伝達の亢進がその原因となる可能性を見出した。見出された新規アストロサイト興奮性シグナル分子はアストロサイトに豊富に存在し、神経過興奮を示す様々な病態に寄与するシグナル分子の可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で見出されたP2Y1受容体シグナリングは、新規興奮性シグナル分子を介したシナプス制御機構であり、この点において学術的意義がある。アストロサイトの機能変調が様々な中枢神経系疾患で報告されてきており、その疾患メカニズムを明らかにする上でアストロサイトの役割を明らかにすることは重要な課題の1つとなっている。この新規興奮性シグナルはてんかんのみならず神経過興奮を伴う様々な疾患に寄与する可能性があり、治療法の確立していない中枢神経系疾患の治療法開発に資する知見を与える点において社会的意義がある。
|